中世武器モーニングスターは現実で使われていた!実際の強さや使い方を紹介

スポンサーリンク
中世、古代の装備や兵器の解説
スポンサーリンク

よう、いらっしゃい!

ミリタリーブログ「WHITE ORDER」へようこそ!

今回は中世武器のモーニングスターについて紹介するぞ!

モーニングスターと言えばネタ武器扱いされることもしばしばだが、実際に中世ヨーロッパで猛威を振るったれっきとした武器なんだ。

ちゃんと最後まで読んでいってくれよ!

スポンサーリンク

中世武器モーニングスターの概要

モーニングスターと言われれば、ファンタジー好きな奴なら誰でもイメージが付くだろう。

頭の部分に尖ったスパイクが突き出ているこん棒のような打撃武器だ。

よくゲームなどのメディアでは上の画像の中のうちの金平糖に似た、丸い鉄球にとげが付いた形で描写されるし、俺もそうだと思っていたんだが、これは複数の「モーニングスター」の一つの形であり、実際は複数の形のバリエーションが存在するぞ。

上の画像の全てがモーニングスターと呼べるそうだ。

事実モーニングスターという名称は、「歩兵が馬上の記事を相手にするために使用した両手で使用する鈍器」をあわせて示すやや包括的な概念なんだ。と、いうのも……

そもそもモーニングスターの名前の由来とは

モーニングスター、明けの明星とも訳されるその名前の由来は、その形に起因している。

とげとげがついた形が星のキラキラに似ているから、だと言われているんだ。

だがしかし、そもそもが馬上の騎士を相手にしようとして作られただけに、段々と「歩兵が馬上の騎士を相手にするために使用した両手で使用するとげのついた鈍器」というやや包括的な意味を示すようになってしまったようだ。

何度も他の記事でも言っているが、中世ヨーロッパの武器は同じ名称の武器でも改良が重ねられた結果特性や特徴が変わってしまう事が多い。戦場の状況も防具の質も変わっていくんだから当然だよな。

モーニングスターの特徴

そんな訳で、上の画像で見ることができるように頭部の変形も多かったんだ。とはいえ、ほとんどのモーニングスターにはトゲトゲのスパイクが付いていたんだが、その理由はモーニングスターの使い方、強さとして後述するぞ

それと、同じ鈍器型の武器としてメイス(mace)やフレイル(flail)という武器が存在しており、特にフレイルはスパイクが付いているものもあるために、モーニングスターと混同される事が非常に多いんだが、少なくともヨーロッパではこの三つは別物として区別されている事が多い。

いくらスパイクが付いていてもフレイルならフレイルの訓練をしなければ使えないから当然ではあるけどな。(とはいえ、モーニングスター型メイスとかモーニングスター型フレイルなんて呼び方もあり、その区別もかなり曖昧なものとなっている)

モーニングスター型メイスの画像。長さが50cm程と、馬上の騎士を相手にするのは難しい。

主に馬上の騎士の武器として使用されたメイスとは異なり、モーニングスターは歩兵が騎兵を相手にするために使ったので詳細な事項は、全く別のものだ。

メイスが馬の上で片手で使用されるのでその長さが短い方だった一方、モーニングスターは歩兵が馬上の敵相手に使う為に柄の長さが6フィート(1.8m)以上であったんだ。

それと、メイスが全体を金属で作られることが多かったことに比べ、モーニングスターは頭を除けば全体が木製だったんだ。

衝撃で折れないかなって少し心配だよな笑

お次はお待ちかね、モーニングスターの使い方とその強さについてだ!

モーニングスターの使い方。強かったのか弱かったのか。

皆が気になっているだろう、この話題。

果たしてモーニングスターは現実でも活躍したのか、それともファンタジーだけのネタ武器なのか……。

結論から言おう

騎士の甲冑がどんどん強化されていき既存の槍や剣が大きな効果を持たなくなってきた状況でも、モーニングスターは騎士に対して大きな威力を発揮し、火気の発達によって白兵戦用兵器が衰退するまで広く使われたんだ

へー、やるじゃん!!

じゃあその使い方はと言うと、突っ込んできた馬上の騎士にモーニングスターでぶん殴るだけ!!

どうだ?簡単だろう??

もう少し詳しく説明したいところだが、なんせ本当に叩きつけるだけなので説明のしようがないのが残念なところだ。

じゃあ、このスパイクは騎士の鎧を貫通させる為のものだったのか? いや違う!

前にもロングボウとかロングソードとかの記事でも言っただろう。中世後期に登場したプレートアーマーの防御力は半端なく高いって。鎖帷子(チェーンメイル)くらいなら貫通できるだろうし、それを狙ってもいたんだろうが、プレートアーマーは流石に貫通できなかった。

では、トゲトゲスパイクの何が強かったのかと言うとそれは「鎧の隙間に引っ掛けて騎士を引きずり落とすことができる」って事だ。

落馬しただけでは大したダメージもないだろうが、混乱しているところを袋叩きにすれば倒せる事間違いなしって訳だ。

これぞモーニングスターの真骨頂!!大した防具を身に着けていない奴ならもっと簡単に殺せるしな。

とはいえ、毎回上手く引きずり落とせるわけではないので、打撃に重きを置いたものなど様々な形のモーニングスターが作られたって訳だ。

逆に馬上の騎士がモーニングスターを使ったら、敵兵がひっかかって落馬するという間抜けな絵面になるだろうな笑

モーニングスターの色んな呼び方

それでは最後にモーニングスターの色んな呼び方を紹介しようと思う。画像が見たい人は以下の名前で検索すると様々な画像が見られるだろう。

かなり広く使われた形式の武器であり、形が様々なほど呼ぶ名称も様々な方だ。

代表的にモーニングスター、Morgenstern、Kettenmorgenstern、the holy water sprinkler 、Goedendagなど。

と呼ばれている。

the holy water sprinklerは少しふざけた名前で、頭をぶん殴ると血が噴水のように湧き上がるからこのような名前が付けられた。だからメイスもこの名前で呼ぶことがある。

Goedendagに関しても見た目は釘バットの強化版みたいな感じで、厳密にはモーニングスターではないようだが、使用用途は同じなようなので(マイナー過ぎて資料がほとんどないらしい)ここではモーニングスターと一緒に紹介しておく。

結論:モーニングスターは現実でも活躍した中世の武器

最後まで読んでくれてありがとう。

モーニングスターといえばハルバードと並んで「アニメとかゲームで名前知ってるけど、本当に使われていたのか武器」の一つであるが、この記事を読んでくれた人はモーニングスターの有用性を分かってもらえたと思う。

それにしても、こんな凶悪な武器にモーニングスターなんて可愛い名前つけちゃダメだろうよー!

さてはギャップ萌え狙いか?(違う)

ま、今回はこの辺で終わろうと思う。

他にも様々な時代の武器や防具、兵器について記事を作成しているから、良かったら見に来てくれよー!!

それじゃあ、またな!!