バトルライフルとして最も成功したFN FALとその魅力を解説!

現代の装備や兵器の解説

よう、俺だ。

今回はのアサルトライフル開発ブームの先駆けともなった、FN FALについて解説していくぞ!

FN FALの概要

プロフィール

種類:バトルライフル

原産国:ベルギー

使用年度:1954年〜現在

使用国:イギリス、ベルギー、オーストラリア、オーストリア、ナイジェリア等

使用された戦争:米国のピッグス湾事件、ベトナム戦争、フォークランド戦争、カンボジア内戦、スリランカ内戦
カルボン道戦争、ローデシア内戦、シエラレオネ内戦、リビア内戦、シリア内戦等

開発者:デュードネツクセブ、エルネスト・ヴェルビエ

開発年度:1947年〜1953年

メーカー:FN Herstal

生産年度:1953年〜1988年

生産された数:200万錠以上

口径:7.62 mm

弾薬:7.62×51 mm NATO

装弾数:20or30発

動作:ショートストロークガスピストン
方式

重量:4.3 kg

全長:1,090 mm

銃身の長さ:533 mm

発射速度:650〜700 rpm(発/分)

弾速:840 m / s

有効射程:400〜600 m

略歴

FN FALはベルギーの銃会社FN Herstalで開発された自動小銃で、イギリスでL1A1という名前でライセンス生産して大量生産し、世界各国の注目を受けてあちこちに売れて名声を博した名銃だ。
FALという名前はフランス語の略で「Fusil AutomatiqueLéger」であり、「軽量自動小銃」という意味である。空挺部隊用など複数の派生型があり、G3M14等と共に、代表的なバトルライフルとして長い期間君臨してきた。

バトルライフルの中では少し軽い方で、バランスもよく、使いやすい銃だ。
強力かつ正確な射撃が可能であるが、使用する7.62x51mm NATOの弾がフルオートで連射するには反動が強すぎて、現代的なアサルトライフルに比べると古い扱いを受けるな。

PUBGで出てくるSLRなんかはこの銃の派生型なんだ。その証拠に、狙撃には申し分ないが反動がきついだろ?

FN FALの歴史

FN FAL開発の裏にはナチス侵攻の影響があった

話は、第二次世界大戦中に、ベルギーナチスドイツの侵攻に敗北しようしていた時までさかのぼる。
FN社の技術者たちの一部は、英国に亡命して、英国の銃器会社で働き、そこでイギリスの銃会社の技術を習得したんだ。

そして亡命しなかったFN社の技術者は、ドイツのStg-44などの銃器を作らされながら、ドイツの銃技術を吸収したんだ。
以後FN社は再建され、英国やドイツの銃を作って習得されたノウハウにFN社独自の技術が合わさり、当時にして革新的だったFN M49半自動小銃が開発された。
更にこれに基づいて、完全に自動射撃が(フルオート射撃)可能な自動小銃に登場したのがFN FALある。

早速派生型を作られてしまうFN FAL

イギリスのL1A1は、このFN FALを設計図のレベルから改造して全ての寸法をインチ単位で変更して他の国のFALとは弾丸と弾倉以外の互換性が皆無になり、さらに自動射撃が削除された半自動小銃だった。
このため、フォークランド戦争では、自動射撃がないことに不満を持った何人かの英国の兵士たちはアルゼンチン兵士から奪い取ったFALを用い、さらには戦争が終わった後でも、捕獲した自動型FALを使ったという。

他にもイギリスのほか、フルオート機能を制限させた軍隊がかなりあったが、その理由は、FN FALの反動がかなり強ので連写時に命中率が大幅に低下するからである。

FN FALが強すぎる反動を持つことになった要因

強い反動を持つ銃になってしまったのにはアメリカに責任があるとも言えるかもしれない。
FN FALは、もともとナチス軍の驚異的だったアサルトライフル StG-44の7.92×33mm Kurzや、当時のイギリスが新型ライフルのために開発していた.280 British(7x43mm)弾を使用する銃として作成されていたが、アメリカのM1ガーランドに使われていた米国首脳部によって7.62x51mm NATO弾がNATO標準弾になってしまったため、これ合わせて設計を変更する必要が生じた。
このような弾丸の変更が大きな反動と命中率低下という障害になって現れたのだ。
このような苦い思いを経験した銃は、他にも7.92mm Kurzをそのまま使用しようとしていたH&K社のH&K G3や、SA80なんかがあるな。

世界中で戦うFN FAL!

カナダ編

カナダ軍はインチ寸法のL1A1に基づいてサイズの変更をしたり、ストリッパークリップに装填することができるように開放されたボルトカバーなど若干の変更を施したC1A1を制式に使用し、その後、AR-15系列の銃であるC7に置き換えられる事となる。

西ドイツ編

新生西ドイツ軍も創成期には、FN FALをG1の名前で制式採用をし、さらにライセンス生産するためにベルギーと交渉を行ったが、ベルギーとFN側は、過去の敵に自国産銃の生産を許可することは許されないと、拒否をした。
これを受けて西ドイツは、H&K社に依頼してH&K G3を開発、G1撤去した。もしこの時、FNとベルギーが国家的な感情に振り回されずにライセンス生産を許可していれば、H&Kが、世界的な銃器メーカーとして成長することはなかったという主張がある。

もちろん、当時の国際情勢を考えればベルギーはそうせざるを得なかったのだろうが……。

アメリカ編

米国でもT48という名前で次期制式ライフルの候補として競合しており、その高い性能から教本まで作られたほど有力な候補の一つであった。

最終的に採用されたM14とほぼ同じレベルと評価を受けたFN FALだったが、「なぜ米軍が外国産ライフルを使用する必要がなるのか?」と反発した米陸軍のために脱落した。

しかし、後日M16A2からM16A4までに至るアサルトライフルをFN USA社が生産するということを見ると、なんとも皮肉なことだな。

FN FAL人気の終了

一時は革新的な小銃として世界の注目を集めたFN FAL。

では、最終的な評価はどうだったのか。

半自動射撃(セミオート射撃)時の命中率は確かなものだが、冷戦期に開発された威力自動小銃であるせいで、自動射撃(フルオート射撃)時の命中率は強力な反動のせいで急激に落ちる。

そう言われて、ライバル格のG3に比べて全体的に命中率は低く評価されているが、代わりに整備性、生産性はとても高い評価を受け、発売初期の売り上げはG3と比べて勝っていた。

しかし、パキスタン、イラン、トルコなど中東諸国がG3を大量に導入した事で、70年代以降にはG3の販売量と生産量が3倍以上に高くなってしまった。

また、イスラエル軍も初めはFALを使用したが、砂漠の地形では意外に故障が多かったり、中東諸国がソ連や中国を介してAKMを大量導入するようになると威力負けしたりする事態が発生し、近接戦では携帯性が良くコントロールも楽なUZIの方が好まれたりした。

また、同じ理由で兵士たちが捕獲したAKMをFALの代わりに使用するなど、高威力の自動小銃としての限界を如実に表わしてしまった。

結局、このような教訓からイスラエルはFALを交換する変わる小銃を開発することになる。

(※イスラエルの経験のせいでFALの信頼性が低いという評価もたまに見受けられるが、動作部に潤滑油が足りない場合の動作が故障の原因となるだけだ。

実際に、十分に注油さえしてくれれば長い使用期間を保てる信頼性は証明されているので、しっかりユーザーが管理をしていれば全く問題はない)

世界中の軍隊から人気だったFN FALだが、アサルトライフルの開発が世界中で盛んになりFALの優位性はなくなってしまった。

その後もFN社はFALをもとにFN CALを開発し、またCALをもとにFN FNCを開発したが、ベルギー軍の制式装備になったことを除けば、 FALのような成功を収めることはできずに終わってしまったのである。

FN FALの派生型

さて、FN FAL の全盛期は過ぎ去ったが、一時は大人気だっただけあってL1A1を始めとする様々な派生型が生まれた。

ここでは、それらを解説していくぞ!

派生型について

イギリス軍のL1A1 SLR

FN FAL の派生型は、大きくインチ規格とmm規格に分けられる。
インチ規格は、英国と英連邦が生産したL1A1 SLR(セルフローディングライフル)系列であり、mm規格は、オリジナルとすることができるベルギーの規格だ。

mm規格銃

FN社が直接製作したmm規格バリエーションは以下の通りだぞ。

  • FN FAL初期型

  • FAL 50.00:固定式銃床に533mmバレル装着

  • FAL 50.41&50.42:固定式銃床のいずれかバレルを装着した形で30発弾倉を使う。分隊支援化奇形型。

  • FN FALプロトタイプ:英国製.280ブリティッシュ(7x43mm)弾を使用する。

  • FN FALプロトタイプ:ドイツ製7.92x33mm Kurz弾を使用する。

  • 上記のような弾種を互換性のあるバリエーションの中StG44の弾倉を互換性のあるモデル。

  • FN FAL G Seriesこのように望遠照準を装着して狙撃用にも使用された。

ベルギー以外でライセンス/複製生産されたFN FAL

  • イスラエルで生産されたIsraeli Heavy Barrel FALまたはIMI ROMAT 。上記の説明に従って、砂漠での故障の対策がなされている。

  • ブラジル国営防衛産業イムベル(IMBEL)社製IA-2。イムベルはFALをライセンス生産した事があり、FALを参考にしたようなデザインが特徴である。

  • DSArms社で製作した海賊版であるFN FALカービン。

  • DSArms社製SA58 OSW:銃身を短くして、バットを変更しピカティニーレール装着、下部の持ち手をアルミに変更するなど、軽量化により現代に適合するように変更したモデルでTBA(Tactical Battle Rifle)とも呼ばれている。正式にSA58 OSWシリーズを採用した軍/警察組織は、まだない。

いやー、多いなあ。開発元は同じでも、生産国によって特色が違うのが面白いところだよな。

実は今でも使っている軍隊なんかも存在するぞ。オーストリアやナイジェリアなんかがそうだ。

俺が使うなら真っ黒でスマート且つ最新のカスタマイズがされたSA 58を選ぶかな。皆はどうだ?

メディアの中のFN FAL

多くの国で採用し様々な戦場でも使われたFN FAL だったが、M16、AK系ライフルに認知度が押されてメディアでは、登場が少ないんだ。
旧時代的設計によって性能でM16とAKにある程度押されていたり、アフガン戦争で銃に求める傾向が変わったり、さらには同種の類似している銃でM14とG3A3などのライバルが存在するなどの理由が推測される。

だが、そうは言っても様々なゲームや映画に登場している。

PUBGやBFもそうだし、メタルギアやAVAなんかにも登場している。

気が向いたらいずれ列挙するかもしれない。

最後に

今回も最後まで読んでくれた事を嬉しく思う。

FN FALについての解説、楽しんでもらえただろうか?

ナチスドイツ軍が開発したstg-44にぶったまげたアメリカやイギリス。そこから発生した戦後のアサルトライフル開発ブームの先駆けがこのFN FALだって事を知っていると、ゲームとかで出てきた時も愛着が沸くかもな。

これからも様々な国や時代の武器や兵器、戦争や軍事ニュースについて解説していこうと思う。そういった事を知るのは非常に大事な事だ。(何がや)

もし興味を持ってくれたら、是非他のページも見てくれ。これからも訪れてくれ!

WHITE ORDERの扉はいつだって、誰にだって開かれているんだからよ。

いつでも待ってるぜ。

それじゃあ、またな。

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