双剣術(二刀流)は現実に存在した!……でも本当に最強?疑問を解説

中世、古代の装備や兵器の解説

よう、俺だ。

PMN(民間軍事ネットワーク)WHITE ORDERへようこそ。

今回はアニメや映画でもかっこよく描かれ大人気な双剣術、またの名を二刀流剣術について紹介するぞ!

アニメの世界か、宮本武蔵ぐらいしか使ってなさそうな双剣術(二刀流剣術)だが、実は古くから現実の世界で使われていた剣術だったんだ。

双剣術の歴史から大まかな戦い方まで紹介しているから、是非最後まで読んでくれ!

そもそも双剣術(二刀流)とは?

一般的にペアで作成された二振りの剣、または長さの違う剣を両手に持って戦う武術を意味する言葉だぞ。

「二刀流」ってのも、言い換えれば双剣術を使う剣道の流派って事だな。今では、両手で別々の事をやったりすると「二刀流だぜ!」なんて言ったりするよな

二刀流(双剣術)の英語圏での呼び方

西洋では双剣術の事を、two-sword、sword-and-dagger、case-of-sword(またはrapier)、florentine styleとかで呼ぶな。

もちろんペアで使う武器は剣だけじゃない。ほとんどの片手武器は両手に別々に持って使い分けることができる。

このような戦い方をあわせて、英語ではDual-wieldというんだ。ただしこれは「両手に2つの武器を持った形」を包括的に指すため、二丁拳銃もDual-wieldって言うぞ!

日本ではなんでも二刀流って呼ぶよな。
二丁拳銃だけじゃないか?二刀流って呼ばないのは。

双剣術(二刀流)の発祥

世界の各地域で双剣術がいつから始まったのか、またその由来について正確には分からないと言わざるをえないんだ。

武器が発達しながら双剣の利点を発見した人物によって自然とその技術が発展されていったと考える他ない。

一般的に、双剣と言えば似たような長さの剣二振りを両手に持って振り回すことを思い浮かべるが、これはメディアの影響が大きいんだ。

現実で主に使用された双剣術は、概ね片手剣+短剣の組み合わせがほとんどだった。また、ここでの短剣は、主に防衛的に使用される事が多かったぞ。

双剣術(二刀流)の特徴

双剣術は刀身の長さに応じて『大+小の組み合わせ』『大+大の組み合わせ『中+中の組み合わせ』『小+小組み合わせ』に分けることができるんだ。

「刀+脇差」や「レイピア+ 短剣」が『大+小の組合せ』であり、「中国双剣(後述するぞ)」や西洋剣術の「フィレンツェ式剣術」と「ケース・オブ・レイピア(レイピア二本)」が『大+大の組み合わせ』である。朝鮮の双剣術「武芸図譜通双剣術」は『中+中の組み合わせ』だ。また、中国では短剣2本の双剣術もあって、これは『小+小の組み合わせ』だぞ。

大きな剣を使う組み合わせは、普通の剣術が基盤であるのに対し、小剣の組み合わせは動きが拳を使うのと似ている事から拳法を学べば、より有利であると言われている。

ちなみに、剣術と体術を分離して考えている人も多いが、過去の剣術はいざという時に相手を殴ったり、腕を捻ったり、足を掛けたりする体術も重要な戦法だったから、体術も優れている方が何倍も有利だったんだぞ。

双剣術(二刀流)って強いの?弱いの?

 

さあ、ここからは皆が一番気になっているだろうこと、双剣術が強いのか、弱いのかについて説明していくぞ。

まずは双剣術のメリットとデメリットを知る必要があるな。

双剣術(二刀流)の短所

短所から紹介するぞ。

当然だが、双剣術は基本的にかなり高い腕の筋力と握力、さらに持久力を必要とする。現代の剣道でも二刀流を使用する人々は、一般的な剣道家(剣士)よりもはるかに多くの量の握力トレーニングをしているにも関わらず、試合中に剣を落とす事も珍しくないんだ。

まあ、筋力の問題はトレーニングを通じて解決する事が可能だとして、その次には技術的な難易度と上達の難易度がある。

両手で武器を使えば2つの武器が変則的に動くため非常に有利であると思いがちだが、実際には真逆で、余程の熟練者以外の攻撃は単調になる場合が多いんだ。

ちょっと考えて欲しいんだが、両手で別々に複雑なことをやろうとしても、いつの間にか同じように動いてしまう事ってあるよな。

例えば、自分の手同士でじゃんけんをしてみて欲しい。常に右手が勝つようにだ。

どうだ?できるだろうか。思わず両方グーが出たり、チョキが出たりしないか?

現代においても大多数の人は両手を別々に分けて動かす、簡単に言えばマルチタスクに適した脳に恵まれていない。残念ながら、俺も含めてだ。

それに、両方の武器を同時に振ると武器同士が互いにぶつかったりして、大きな隙を生み出してしまうのも容易に想像できるだろ?

だから、ほとんどの双剣術では二つの武器を同時に複数の方向に振り回す技術があまりない。その代わりに片方の武器は防御に回すように指南するが、だからと言って扱いが簡単になる訳ではなく、一つの剣に集中するか、盾を使った方がマシな者も数多くいただろう。

またいくつかの双剣術では、両方の剣を一度に攻撃するのではなく素早い連撃によって敵を圧倒しようとする。

しかし、そのような攻撃は体の重さをきちんと乗せられないので、よほど体幹と筋肉がしっかりしていないとまともな攻撃にならなかっただろう。剣というのは腕の力だけで斬るのではなく、体重が乗って初めて威力が出てくるんだからな。

モンスターハンターみたいな双剣使いは幻想であると思った方が良いだろう。

あんな剣士がいたら無双しまくれる……!

双剣術(二刀流)の長所

さて、ボロカスに短所を書いてしまったが双剣術に長所などあるのだろうか……。

いや、あるぞ?

双剣の基本的な意義は、二本の武器を同時に使用することそのものにある。

ゲームなどで描写されているように同時に二回攻撃ができたり、ダメージが二倍になったりするわけではない。

ただ『二本の剣を使う事』が有利に働くんだ。

どういうことか。

そもそも、剣術で最も重要な要素として扱われるのは「どれだけ相手の隙を突けるか」だ。互いの力量が互角であればあるほど、隙をつく事でしか勝負が決まらない。

例えば大+小の組み合わせの場合、主力武器であるレイピアと補助武器である短剣を同時に動かして翻弄するのではなく、とにかく命をかけて戦うつもりで両方の武器を一度は使用しようという意識が存在することが重要なんだ。

分かりやすい説明で、宮本武蔵が著した代表的な兵法書「五輪書」で二刀流の意義について、このような内容を指摘している。

『技術的に二刀が与える利点は、以下の通りである。

多くの右利きが左利きに慣れていないように、ほとんどの相手は二刀使いを相手どる事に慣れていない。
また心理的な部分でも、相手は自分を狙う刃が一つだけではないことから萎縮しやすい。』ってな。

https://youtu.be/zof2xV-CtOY
実際にこの動画で、対戦相手は戸惑っているようにも見えないか?

また、長さの違う剣をそれぞれの手に持つ事によってあらゆる状況に即座に対応できると説いている。(屋外戦から室内戦に変わったりとかだな。狭い場所では長い剣は振りにくかったりするからな)

さらに、剣を落としたり壊れた時は、即座に残りの剣で戦うことができるだろ?

戦ってる最中に武器が破損したり、取り落としてしまった時は相手が攻撃する前に、できるだけ早く別の剣を抜いたり、素手で勝負を続けるしかないが、リスクがあまりにも大きい。

大+大の組み合わせの場合、一方の武器がなくても、そのまま片手剣術での戦いを続行可能であり、大+小の組み合わせの場合にも、他の時なら鞘に納まっている短剣が既に手にあるので、大きくアドバンテージを得ることができる。

長所と短所を考えてみると、双剣を完璧に使いこなせれば最強だが、たとえアニメのように2つの剣を独立して振り回せなくても多少の熟練者であれば、十分敵には驚異となっただろうと結論できる。でも、その程度に至るのも難しい。

つまりは、双剣術は使えたら最強である!
(激しい戦場は除く)

世界中の双剣術とその戦い方

ここからは、世界の様々な双剣術について紹介していくぞ!

朝鮮の双剣術

双剣術が普及していた中国に近いだけあって、朝鮮でも双剣術は普及していた。馬上双剣術なんてのもあるぐらいだ。

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演舞だから突っ込んじゃ駄目だぞ……

中国の双剣術

 

https://youtu.be/_Ddrw5b-3uA
古い動画しか見つからなかったが、中国の双剣術の凄まじさを垣間見る事ができる。

中国双剣。通常一つの鞘に二つの剣を重ねて入れるものが多い。

他にも同じ型の小・中サイズの武器二つを駆使する双剣術もある。

刀身から柄まで真っ二つに切られたような特徴的な形によって両方に重心を共有することができるので、どちらの剣でも攻撃と防御がしやすく、双剣術に非常に有利な形を持っているともいえる。(誰でも扱えるとは言ってない)

中国は双剣が一般に広まっていた珍しい国である。

だから、双剣術に精通している中国の武道家たちの映像を見ると、格闘ゲームやファンタジーゲームに出てきそうな猛烈な剣捌きや連撃を現実にこなす事例も見られる。

中国の双剣術は素早い連撃で相手を圧倒する戦い方をするとされているぞ。

日本の双剣術

日本での双剣術は宮本武蔵が広めた二刀流、「二天一流」が非常に有名だろう。

日本古流武術流派と認められており、現代の剣道でも二刀流は認められている。二刀剣士が良い成績を出すことだってある。

剣道では得点となる領域が決まっているから、剣二本で防御された得点領域を攻撃するのが難しいという特徴のために、実戦での双剣術とは異なり、確実なメリットがあるんだ。

だが、剣道は単に当てれば点が入ると言うわけではないから、二刀流で弱々しい攻撃しかできないようでは、話にならんがな。

剣道での二刀流は今度また別の記事を書く予定だ。

https://youtu.be/8cdOXykgJ-0
この動画では、二刀流で一本取るシーンのみを集めている。画質は荒いが、興味があったら見てくれ

宮本武蔵は「両手剣、片手剣で戦うのが有利な状況もあり、短剣が有利な状況もある。一つの方法に固執せずに、あらゆる状況に対応できるように」という観点から二刀流を勧めているようにも思える。

まあ、宮本武蔵のような剣豪ならSAOのキリト君みたいに戦えたかもしれないけどね。

フィリピンと東南アジアの双剣術

東南アジアの武道では、棒術をベースに剣やマチェットのようなナイフを用いての双剣術が使われている。

特に、フィリピンの武術「エスクリマ」の一つである双剣術「エスパーダ・イ・ダガ」が現代で最も実践的な双剣術として有名だぞ。

ちなみにこのエスクリマは歴史的な経緯からアメリカで広く普及しており、実戦的な武術として人気がある。アメリカでは警察などの法執行機関でも採用されているほか、アメリカ軍や合衆国連邦捜査局(FBI)の格闘術にも部分的にエスクリマの技が採り入れられている。アメリカ海兵隊ではエスクリマの棒術をもとに考案した銃剣術が採用されてるんだぞ!

欧州の双剣術

https://youtu.be/gvhJbnCX92k
sword and dagger の基本的な動作を見ることができる動画だぞ。

西洋のフェンシングにはレイピアと共に短剣を使用する剣術が広く使われた。ただしこのレイピアを利用した剣術は戦場ではなく、日常生活での護身や決闘を想定した自衛用に近かった。

盾代わりに使用できて携帯に便利なので、日常生活でも持ち歩く事ができる短剣が注目されたのだ。主にレイピアと共に使われた短剣であるマン・ゴーシュの場合、ナックルガード(柄が横に伸びたようなやつ)などの防御に役立つ様々なオプションがついていた。つまり、双剣としてではなく盾の代わりに短剣を使う盾と剣の組み合わせに近い武術だったのだ。

もちろんマン・ゴーシュを実際の盾のように前で使用していると隙だらけで体にバンバン攻撃を受ける危険性が高いため、片手剣を前にして、マン・ゴーシュは体の近くで剣を受け止められるように体の近くに引き付けておくという点は盾と剣の組み合わせとは対称的だな。

盾の使い方については、この記事で紹介しているぞ!

日本に盾はなかったの?ファランクスって?これを読めば盾の事が丸分かり!
この記事では、中世の盾の歴史や使い方から現代の盾の性能や使用用途まで、盾の事が何でも分かるように書いてあります。 日本に盾ってなかったの?ファランクスって何なの?そもそもどうやって盾を使って戦っていたの? そんな疑問が全部解説してあります。

https://youtu.be/xc8akxwI56s
この動画では、いくつかの双剣術を解説している。言葉が分からなくても、動きだけでも参考になると思うぞ。

case of rapierは二本の長い片手剣を使用する双剣術だ。多くの剣術マスターが「二刀流を相手にすることがまれであるため、難しいけれども身につけておくと役立つ」として二本の長い片手剣を使用して訓練することを推奨した。宮本武蔵の考え方と少し似ているな。

本当に難しすぎて、誰も使えなかったのかほとんど記録が残っていない。

西洋剣術で片手剣二袋を持って振り回す代+代組み合わせ(大+小の組み合わせを含む)のスタイルをフィレンツェ式双剣術と呼ぶ。イタリアのフィレンツェ地方に由来した剣術スタイルというもので、実際にフィレンツェ地方固有のスタイルではなく、イタリア剣術の中心ボローニャでも双剣術を同様に使用した。

フロンティアスタイルという言葉は、現代で付けられたニックネームで特に歴史的な用語ではないと思われる。

その他の地域

ネイティブアメリカンの武術でトマホークと短剣の組み合わせがあったが(アサシンクリードシリーズのコーナーケンウェイがトマホークと短剣(暗殺剣)の組み合わせで戦う)実際には、歴史的な証拠があるわけではなく、映画など、様々な媒体で登場したイメージが定着したものと思われる。

インド、ペルシャなどでもシャムシール二振りを使用しての戦いの技術が存在したという。

結局双剣術(二刀流)は最強なのか?

これまでの話を読んで、双剣術についてどう思った?

片方の剣は防御に徹していたりして、思っていたよりも弱く思ったかもしれないな。

だが片方の剣を防御に徹するというよりかは、その時その時で最善の動きができる。つまり、攻撃をうちこむチャンスを最大限に活かせるという意味では双剣術はとても強いと思う。防御に徹しているとは言っても、いざって時には攻撃できる訳だからな。盾で殴るよりは攻撃しやすいはずだ。

もし、アニメのキャラクターのように両手の剣を同時に自由自在に動かし、力強い斬撃を打ち込めるとしたら、それは接近戦においては最強であると言っても過言ではないだろう……。

最後に

今回も最後まで読んでくれた事を嬉しく思う。

双剣術(二刀流)についての解説、楽しんでもらえただろうか?

映画やアニメと違い、現実世界で双剣術を扱う事の難しさを分かってくれたと思う。

だからこそ、二刀流を完璧に使いこなせるキャラクターは最強になりうるんだ。

ワンピースのゾロとか最強すぎるだろ……。

また、双剣術にも種類がある事も知っておくと、色々と使えるかもな。

もっと細かい武術についての記事も追加する予定だぞ。なにか要望があったらコメント宜しくな。

ああ、時間が足りない……!!

これからも様々な国や時代の武器や兵器、戦争や軍事ニュースについて解説していこうと思う。

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それじゃあ、またな。

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