防弾チョッキを貫通する5.7mm拳銃FN Five-seveNを紹介

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FN Five-seveNの概要

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動作映像

分解及び組み立て映像

ベルギーのFN Herstal社は1990年代後半によって製作された自動拳銃だ。

防弾チョッキを貫通することができる小口径高速弾を扱える銃というコンセプトで作られた5.7x28mm弾を使用するFN P90というSMGがあったんだが、この弾丸がFN社の独自規格だったために互換性のある拳銃を作る目的で開発されたのがこのFN Five-seveNって訳だ。

というのも、通常9mm拳銃と9mmサブマシンガンは同じ弾薬を使用から弾薬の互換性の面で有利なんだが(PUBGとかやってる人は弾薬が1種類で済む有難さが分かるよな)、5.7mm弾はP90以外は使う銃が全くない事実上の専用弾だったから副武装はおろか、他の小銃とも互換性がないため、なかなか軍や警察機構に採用されにくい銃だったが、このような欠点を解消するためFive-seveN なんだ。

ハンマーがないように見えるが、実際には、内部に隠されている。過去に生産されたモデルは、ダブルアクションオンリーの構造だったが、現在生産されているモデルはすべてシングルアクションに対応している。

材料にポリマーを多用していて総重量がかなり軽く、鋼鉄製のスライドの表面もポリマーで覆われた。これは非常に寒い地方で銃の金属パーツを素手で触ると肌が凍結して剥がれてしまう事を防ぐための配慮だ。ポリマーで覆われていればこれを防止することができるからな。グリップとトリガーには、微細なチェッカリングがあってスリップを防止するんだ。厚い手袋をはめてもトリガーを扱うことができるよう、トリガーガードが大きい。

ここまで読めば、かなり使用者に気を使った銃であることが分かるよな。ただ、見た目がちょっと安っぽく見えてしまうのが残念なところだ。初めは軍警用だったから仕方がないのも分かるけどな。

ちなみにこの銃の名前の正確な表記はFN Five-seveNなんだ。中間のハイフンと最後のseveNの終わりが大文字であることに注意だ。Five-seveNはその名の通り5.7mm弾を使うという意味もあるが、最初の文字と最後の文字はメーカーの名称であるFNとなるように象徴化させた表記でもあるんだ。

めんどくさいからFive-sevenって書かれる場合も多いけどな。

FN Five-seveNの重さや大きさ等のステータス

Five-seveN
基本形/ Five-seveN
改良型/ Five-seveN Mk2
種類自動拳銃
原産国 ベルギー
歴史2000年〜現在
開発FNハースタル(FN Herstal)
使用国 ベルギー
 カナダ
 フランス
 ギリシャ
 キプロスなど
仕様
弾薬5.7×28mm FN SS190、SS195、SS197RS
給弾20発入りボックス弾倉
動作方式遅延ブローバック方式、シングルアクション方式
銃身の長さ122mm
全長208mm
全高145mm
重量610g(弾倉含まず)
744g(20発入り弾倉を含む)
弾速650m / s(SS190)、625m / s(SS195)、520m / s(SS197RS)
有効射程50m

20発入り弾倉はかなり多い方だ。最近の銃にしても割とな。

5.7×28mm弾の特徴

この銃の特徴はほとんどこの弾の特徴と同義であると言って良いだろう。

左からSS195LF、SS196SR、SS197SR弾だ。

5.7x28mm弾が小口径、軽量、高速という3つの特徴を持っているんだ。P90から発射されたSS190弾は25mの距離からレベルII防弾チョッキを貫通させることができるくらいだ。

レベルIIの防弾チョッキは9mm弾や.357マグナム弾を防ぐことができる。SS190はそれを貫いて人を殺傷する事ができる訳だ。

だから防弾チョッキを貫通させる性能に優れた5.7mm弾は徹甲弾と近い取り扱いをされ、5.7mm弾を使用するP90とFive-seveNは軍警用に限定して販売された。軍警市場でそこそこ売れた後、民需市場にも進出することになる。

なお、さっきも言ったが5.7mm弾は軽量な弾だから、人体を過剰貫通して後ろの人まで殺す不祥事が起こらないので、SWATのように人質や対テロ作戦従事者に歓迎もされたんだ。

5.7mm弾は弾道が非常にまっすぐなのに加え、有効射程も長く、反動は9mm弾より30%ほど低く、簡単に制御することができる等々、利点だらけだ。そして更にケーシングの径が小さいから弾倉に20発も入る。代わりに、ケーシングの長さは長く、グリップの縦幅が少し太いという。

しかし、軽量高速の弾といっても威力が低い。Five-seveNから発射される5.7mm弾は運動エネルギーが同じ拳銃から発射される9mm弾に比べて低いんだ。まあ、それは当然だな。

さらに、小口径の弾丸だから人体を貫通して破壊する身体組織の体積も小さいんだ。これは迅速な制圧が必要な場面ではかなり大きなデメリットと言えるだろう。

もう一つの欠点は、5.7mm弾は単価が高いってことだ。民間の銃使いは軍警組織よりも銃弾の価格に敏感なんだ。やはりマイナーな部類の弾薬であることが響いているな。

FN Five-seveNの派生型

  • Five-seveN Tactical。シングルアクションの動作にマニュアルセーフティが搭載されたという点以外初期型とほぼ同じだ。

  • Five-seveN IOM(Individual Officer Model)は、2004年から生産された民生用、商業販売モデルで調節式スケールとピカティ二ーレールがついていて、トリガーガードとスライドの滑り止め突起が鋸歯状に変わったのが違いだ。USGが出て製造中止した。

  • Five-seveN USG(US Government)は、IOMの後継モデルとして、2005年から生産されたものだ。長方形の大きなトリガーガード、グリップにファインチェッカリングパターンの滑り止め等が主な違いだ。

  • Five-seveN FDE(Flat Dark Earth)

  • Five-seveN ODG(Olive Drab Green)

  • Five-seven Mk2、2013年に登場した新型で、スライド前方に突起が追加されたデザインがもっとシンプルになった。

FN Five-seveNのメディアでの登場

ゲーム

  • ゴーストリコン
    • ゴーストリコン:フューチャーソルジャー -ゴースト側の拳銃に登場する。
    • ゴーストリコンオンライン
    • ゴーストリコンワイルドランド – 5.7 USGという名前で登場する。
  • レインボーシックスシーズ:FBIオペレータが使用する5.7 USGに出てくる。拳銃の中で最も多い装弾数の20発を持っており、対人ダメージも優れている。
  • メタルギアシリーズ
    • メタルギアソリッド4でヘブントルーパーの副武装として登場。倒せたりホールドアップなどで入手、使用可能。
    • メタルギアゴーストバベルはソリッド・スネークの主武装で登場。
  • バイオハザード4で「パニッシャー」という名前で登場。貫通性能を持っていて最大5人まで貫通する。
  • バトルフィールド4で登場。かなり多い装弾数と拳銃の中で最も速い連射速度を持っている。5.7弾の特徴を反映して弾道がまっすぐで弾速も上位に属する…がダメージは拳銃の中で最も低い。特有の速い連射で敵を先に殺すことがカギだ。
  • スマホゲームドールズフロントラインに登場するFive-seveN。
  • オペレーション7で登場する。
  • コールオブデューティシリーズ – OGDモデルが登場して特異なことに両作品とも片手で握って撃ってもほとんどないような反動と気密弾倉のシナジーで連写に便利だ。
    • コールオブデューティモダン・ウォーフェア3
    • コールオブデューティ:ブラックオプス2
  • AVAでキャッシュカプセル拳銃で登場し、評価は20発入りのベレッタ。
  • SOCOMシリーズ
    • SOCOM:US Navy SEALs Fireteam Bravo 3
    • SOCOM 4:US Navy SEALs
  • Block Strikeでグロックよりダメージが高いが重い。

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